米国Amazonでは、2026年10月15日から2027年1月14日まで、ホリデー商戦期のピーク配送手数料が適用されます。注文が増える時期ほど、1個当たり数十セントの差が月間では大きな金額になります。「売上は伸びたのに利益が残らない」を防ぐため、主力SKUから採算を見直しましょう。

ピーク配送手数料とは

年末商戦で物流量が増える期間に、Amazonが通常の配送代行手数料へ上乗せする季節料金です。2026年はFBAのほか、Remote Fulfillment、Multi-Channel Fulfillment(MCF)、Buy with Primeも対象です。FBAはAmazonが保管、ピッキング、梱包、配送、返品対応を行う仕組みで、手数料は商品のサイズ区分、出荷重量、販売価格帯、危険物・アパレルなどの条件で変わります。

今年は3.5%のサーチャージにも注意

米国・カナダのFBAでは2026年4月17日から、燃料・物流関連の3.5%サーチャージが加算されています。Amazonの料金表ではピーク料金にこのサーチャージを含まない表示もあるため、表の数字だけを最終コストだと思わないことが大切です。

具体例:小さな差も数量で効きます

Amazon公式のLow-Price FBA例では、4オンス以下の小型標準商品は通常期2.49ドル、ピーク期2.68ドルで、差は1個0.19ドルです。1,000個売れば差額は190ドルです。別の大きさや価格帯では上げ幅が異なり、さらに3.5%サーチャージ、紹介料、保管料、広告費、クーポン、返品費用なども利益へ影響します。

SKU別に見るべき数字

  • 販売価格と値引き後の実収入
  • 通常期とピーク期のFBA配送手数料
  • 3.5%の燃料・物流関連サーチャージ
  • 紹介料、月額保管料、長期在庫関連費用、広告費、返品見込み
  • 商品原価、米国までの国際輸送、関税・通関費用

今日からできる4ステップ

  1. Revenue Calculatorで主力SKUのピーク期手数料を再計算する。
  2. Fee and Economics Preview Reportを出力し、通常期との差額と利益率を一覧化する。
  3. 利益が薄いSKUは、価格、クーポン、広告入札、FBAとFBMの使い分けを見直す。
  4. 1月15日に通常料金へ戻る前提で、価格変更の開始日と終了日をカレンダーへ登録する。

売上ではなく「1個売れた後に残る利益」を確認

たとえば通常時の利益が5ドルの商品に、ピーク料金の増分0.40ドルが加われば、ほかの条件が同じでも利益は4.60ドル、8%減ります。値上げが難しい場合は、広告費やクーポンを一律に削るのではなく、SKU別の粗利益と在庫回転を見ながら優先順位を付けるのが現実的です。

一次情報:Amazon Seller Central「2026 US Low Price FBA fulfillment fee」および2026年FBA料金表(2026年10月21日確認)。実際の金額はSKUごとにSeller Centralで確認してください。