
米国食品医薬品局(Food and Drug Administration:FDA)は2026年10月9日、食塩を必須または任意の原材料とする食品の同一性規格(Standards of Identity:SOI)において、安全かつ適切な塩代替原料の使用を認める最終規則を発表しました。
最終規則は2026年10月13日に米国連邦官報へ掲載され、2026年12月14日に施行されます。既存規格の要件を満たしながら、ナトリウム含有量を低減した製品を開発する選択肢を広げるものです。
最終規則の概要
食品の同一性規格(SOI)は、食品の名称、組成、原材料や製造方法などを定めるものです。従来、食塩が規定されている一部の食品規格では、塩代替原料を用いた配合が認められていませんでした。
今回の最終規則では、80のSOIが直接改正され、他の規格からの参照関係を含めると計139のSOIに影響します。FDAは特定の塩代替原料を一律に指定するのではなく、安全かつ適切な成分を使用する柔軟性を認めています。
対象範囲と施行日
対象となるのは、食塩を必須または任意の原材料とするSOIのうち、今回の改正が及ぶ食品です。すべての食品・原料について無条件の使用許可が与えられるものではありません。
施行日は2026年12月14日です。なお、乳製品に関する規格の改正については、連邦官報で2026年11月12日を異議申立て・聴聞請求の期限としています。
日本企業への実務上の影響
- 米国向け製品がSOIの対象であるか、改正された規格に該当するかを確認する。
- 使用予定の塩代替原料が、食品で安全かつ適切に使用できるものかを確認する。
- 配合変更に伴う保存性、微生物管理、味・品質などへの影響を評価する。
- 原材料表示、栄養成分表示、および「Reduced Sodium」「Low Sodium」等の強調表示の条件を別途確認する。
今回の規則は塩代替原料への切替えを義務付けるものではなく、既存商品を一律に再配合する必要もありません。改正を活用する場合に限り、関連する食品規格と表示・安全要件の確認が必要です。